ヒューリスティック調査
ヒューリスティック調査とは、プロダクトのユーザビリティ上の問題を特定するために、専門家がインターフェースやシステムを評価する調査方法の1つである。
調査は、一般的なガイドラインやベストプラクティスに基づいて実施されることが多い。
代表的なヒューリスティックによる評価指針として、ヤコブ・ニールセン博士による「10 Usability Heuristics for User Interface Design」が挙げられる。
和訳した「10 Usability Heuristics for User Interface Design」は次の通り。
ユーザーインターフェースデザインのための10のユーザビリティヒューリスティック原則
- 1:システム状態の可視性
- 2:システムと現実世界との一致
- 3:ユーザーの操作と自由度
- 4:一貫性と標準化
- 5:エラーの防止
- 6:記憶よりも認識
- 7:柔軟性と効率性の両立
- 8:美的かつ最小限のデザイン
- 9:ユーザーがエラーを認識、診断、回復できるように支援する
- 10:ヘルプとドキュメントの提供
プロダクト開発においては、ヒューリスティック調査は製品の使いやすさや効率性を評価する手法として、プロダクト上のUIの課題抽出を目的に実施される。
調査はプロダクト開発サイクルの初期段階や、大きな変更があった際に実施されることが多い。発見された問題を改善することで、製品の品質やユーザー満足度の向上が期待できる。